第4章 それを日常にしたい
やっと静かになった体育館で大地さんは、清水~と呼んだ。
「何、澤村?」
と女性の声がしてそちらを見ると
超絶!清楚!美少女!
が立っていた。
あたしが入部したマネージャーだと気づくと清水と呼ばれた女の子は、
「マネージャーをやってます。三年の清水潔子です。」
と自己紹介をしてくれ、あたしももちろん自分の自己紹介をした。
潔子さんとバレーやマネージャー等々、世間話をしていると
爽やかで優し気な泣きぼくろが印象的な顔立ちの男の子が近づいてきて
「オレ、三年で副主将の菅原孝支。よろしく!」
と自己紹介されたので、こちらも自己紹介を終えたら菅原さんは少し悲しそうな顔で
「本当はまだ仲間いるんだけど…まぁ、色々あって来なくてさ…」
「菅原さん、何があったかは、あたしには分からないですが、仲間ならきっとまたここに戻って来るんじゃないでしょうか?」
菅原さんは優しく笑い、そうだな。と一言つぶやいた。
二年生とも挨拶を終えた時、田中さんが
「潔子さんという美しい女神がいて、今年は綺麗な天使も増えた!バレー部最高過ぎないか!!」
とよく意味の分からない事で騒いでいるのを
縁下さん(ブラック)が黒いオーラをだしドスの利いた声で
田中…
と一言いうと田中さんは静かになってしまった。
このバレー部はブラックが多いなぁ~
と苦笑いしたのは秘密だ。