第1章 初対面
どれくらい眠っていたんだろう
なんか大きな声が聞こえる。それも大勢の
パチっと目を開けると目前に想來さんの顔が見える
ん?目前?
『うわぁぁぁぁぁぁ?』
「気がついたか?お腹空いてるかと思って連れてきたんだ
の歓迎会として開いたんだ
遠慮せず食べるが良い」
『あ、ありがとう
でもこの料理、どうしたんですか?
随分高級そうなモノばかりなんですが…』
テーブルの上には高級料理がズラーっと並んである
一般の世界で育った俺にとっては一生食べられないような食材たちが並んでいる
どこかに庶民的なモノがないかとキョロキョロしているとシエルさんがふぐの刺身、ジュダさんが唐揚げを差し出してくる
「ふぐのお刺身だが食べれるか?
世間一般では食べられていると思うが」
「やはりここは唐揚げですよね?
鶏の唐揚げやチキン南蛮、イカゲソなんでもございますよ
来宮様専用に和・洋・中をご用意しております」
『唐揚げでいいですか?フグは食べたことがないので』
ジュダさんから唐揚げをもらい口入れると程よい火加減ですごく美味しい
モグモグと食べる俺の様子を想來さんがジーッと見つめてくるので思わず顔を逸らす
「なんかモグモグ食べる子って可愛いよなぁ
見てるこっちまで癒される
そう思わない?シエル」
「そうですね、若様。とても微笑ましい光景です
だからといって夜這いしないでくださいね?」
『夜這いってなんですか?』
俺とシエルさんの言葉に周りがなぜかゴホゴホと咳をしたり物を詰まらせたり赤面状態になっている人がいる
ジュダさんがニヤニヤしながら2人を見ているけどなんでニヤニヤしているのかわからない
首を傾げていると隣で"バリ可愛いかー"と明らかに九州の方言が聞こえる
物知りそうなシエルさんに意味を教わり頬が赤くなってくる
恥ずかしくなり部屋を出て外の空気を吸おうと庭に出る