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マフィアな彼

第1章 初対面


広い廊下を歩いてくと部屋と思われる所についた

「おいで、怖がらないでいいから
ソファに座って」
『ふぇ?あっ、はい…』

先程とは違うオーラに違和感になりながらもソファに座る
フカフカで座り心地がいい
世間のイメージとは全然違く、むしろ和風な感じがする
無言が続く中、彼が口を開く

「突然、ここに連れて悪かったな、怖かっただろ?」
『あっ、いえ。世間のイメージと違うのには驚きましたけど・・・。
あの、ところで俺、何されるんですか?何者ですか?もしかして殺られるんですか?』
「世間のイメージはどんなものか知らないが、ここではそんなことしないし怖がらせることはあまりさせない。
俺は君の従兄弟の柳月想來、18歳だ
ジュダに聞いたが住処がなくて困ってるんだろ?
だったらここに住めばいい
ワガママかもしれないがなぜか傍におきたくなる
気持ちが落ち着くまで仮でいいから…ダメか?
いざという時は命がけで守るし大切にする」
『不束者ですが…まずは仮ということでいいですか?』
「それで構わない。おい、ジュダ!
いつまで狸寝してる?さっさと起きろ」
「…狸寝してることに気づいてたんですね
食事の部屋に連れて行かせてきます
ふぁ…眠っ」
「この、冬眠魔め!さっきから一歩も動かないじゃないか
仕方ない、こうなったら!」


想來さんにお姫様抱っこされ赤面になってしまう
ちょっと、ジュダさん!手をヒラヒラしながら微笑ましい表情で寝ないで助けてください!
それに”若様、くれぐれも襲わないように。めくるめくクレージーな快楽の世界にいかせないように”ってどういう意味?
てか寝ながら喋るって寝言なの?ねぇ?
心の中で誰でもいいから助けてと叫んでいると逢坂さんと想來さんの喋り声が聞こえる

「若様が誰かを姫抱きするなんて初めてですね
ですがそのままだと怪しいのでせいぜい下ろしてやってください
またあの人にからかわれますよ」
「アイツはオレにつっかってくるからな
まぁ、喋り相手にしてほしいんだろう
この前はキャンピングカーと車の違いについて語り合ったなぁ」
「…また子供みたいな喧嘩をしたんですね
はぁ、主席トップで高校卒業したのになぜこんなに馬鹿なんでしょうかね」

逢坂さんたちの言葉をオルゴール代わりにしながら俺はいつの間にか彼の腕の中で眠っていった
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