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マフィアな彼

第1章 初対面



『ここが柳月組…大きいなぁ』

俺は来宮、18歳の極一般な市民だ
俺は今、大きい門の前に立ち止まっている
なんでここに居るのかというとことの発展は2時間前
家が貧乏なためせめて生活費を稼ごうとバイトの面接を受け帰宅したら住んでたボロアパートが火事で燃えていた
原因は漏電らしく全焼なためもうここには住めない
所持金は1000円、通帳は持ってないから手持ちしかない
これだけでどう生活すればいいのかわからない
しばらくその場で呆然していたが住処を探さないとい
けないと思いブラブラすることにした
実家はあるが遠いので行けないのと数年前に縁を切ったため逢いに行けない
俺には親族がいるらしいけど一度も会ったことがないのでどこに住んでいるのかがわからない
歩き疲れで足を休めようと近くの川辺に座り込む

『これからどうすればいいんだろう
住処がない、お金がない、帰る場所もない
このまま途方に暮れるのかなぁ』

落ち込んでいると誰かの足音が聞こえ気配を感じる
だんだんと此方に向かってくるのでどんな人だろうと興味津々で振り向くと背が高く、笑顔が似合う爽やかな男性が向かってきて声をかけられる

「来宮様…ですね?」
『そうですけど…どちら様?俺に何か?』
「私は柳月組の補佐の逢坂シエルと申します
実はあなたに申し上げたいことがあるのです」
『申し上げたいこと?ってちょ、どこ連れてくんですか?
よくわからないけどきちんとついて行くので腕を放してください』

逢坂と呼ばれる男性のあとをついて行くと大きな門が建っており「柳月組」と書いてある
ん?ちょっと待ってよ
柳月組といえばマフィアだよね?ヤクザだよね?
極悪なイメージしか思い浮かばない
もしかして俺、危険なところに連れてこられた?殺られる?
一気に恐怖が襲ってきて思わず身震いすると中から組長らしき人が家来らしき人を連れながらこっちに向かってきた
組長らしき人は綺麗な銀色の長髪で額に傷跡が見えるが美しい容姿をしている
思わず見惚れてしまい身体が動かなくなる

「若様、この方でよろしいのですか?」
「あぁ、合ってる。写真で見たのと同じだ
ここじゃなんだから部屋に連れて行く」

手を引かれるのに驚きを隠せないがどういうことなのか知りたいから引っ張られるように歩いた
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