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【ジョジョ】星見守る者

第1章 転生



「おとうさま、おみやげってなぁに?」
「きっとお前とお母様がよろこぶ物さ」


ほら、と箱を手渡される。
本くらいの大きさの箱。ちょっぴり重い。


「おかあさまにわたしてくるー!」
「転ばないように気をつけるんだよ」
「はーい!」


確実に精神年齢も外見に合わせて幼くなってる気がする。でも嬉しい物は嬉しいんだから仕方ないよね!
ただうちのお父様は偶に変な物をお土産にするから困りものだけど。


「おかあさまー! おとうさまからおみやげをいただきましたー!」
「まぁ……お父様ったら、この前もお土産を頂いたのに……」
「愛しい妻と、可愛い娘にお土産を買ってくるくらい構わないだろう?」


追いついたお父様が、優しくお母様の肩を抱く。
体調は大丈夫かい? と訪ねたお父様に、お母様が柔らかく微笑んだ。


「クロノが付いてますもの。大丈夫よ?」
「そうだね。クロノみたいな優しいお姉さんが付いていたら大丈夫だね」
「うん! おねえさんだもんっ! ねえ、それよりおみやげあけたい!」


そして中身を検品しなければ!
なんか微妙に重いから怪しいの!


「お姉さんったら、慌てん坊ね」


そうは言うものの、お母様は急かす私を責めたりしない。
お父様も、私が箱を開けるのを待っている。

私はわくわくしながら箱の包装を破いていく。
どれだけ歳を重ねようと、プレゼントを開ける瞬間のわくわく感は薄れないものだ。
最後の包装紙を取り終わり、そっと蓋を開ける。


「……おとうさま」
「なんだい?」
「いくらなんでも……これはないとおもいます……」


箱の中から出てきたのは、謎の石仮面。可愛くない。むしろ不気味。
一体どこからこんな変な物を……


「あら。あらあらあら! まあ、なんて素敵なんでしょう!」


なんですと! お母様!?

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