第1章 rain of sensuality

「ナッシュ・・・・いや・・、それ・・・」

「フッ・・・言えよほら・・・。じゃないと、欲しいトコロにおまえの大好きな舌はあたらないぜ」

「ッ・・―――・・・に・・、・・・もっと・・舐め・・、――イカせて・・・ナッシュ・・」

「！・・・・あっさり言いやがって・・まぁ、淫乱なら当然か・・・フフッ。――ん・・」

「・・ッ！！・・・――・・っ・・・あぁ、・・・――ッ」


眠っていた時間はそんなに長くはなかったらしい。
ただ睡眠していたあいだずっとナッシュは起きていたようで、彼は名無しの寝顔を時折見下ろし、頭の中で、次はどう凌辱するかを考えていた。

一度目よりも火照りが冷め、比較すれば、満ちた分二度目はどうしても冷静になる。
だからそんな中、まだ欲しいと淡く感じた思いに混ざり割り込んできた女の存在が、名無しの反応や動きを鈍らせた。

忘れていた話題をぶり返されて動揺に動揺が重なり、複雑な気持ちになってもナッシュはわざと名無しを抱き起こす。
そして自身の顔の傍で彼女を跨らせると、濡れた陰部に舌を伸ばし、悪戯に愛撫を撒き散らした。


「はぁ・・・、はぁ・・」

「・・・・・ほら、寝ろ・・名無し」

「！・・・ぁ・・、いや・・・まだ・・、・・・！！っひ・・」

「―――・・・ただの顔馴染みだ・・関係もない」

「ッ・・・、・・」

「おまえと会うようになってからは、おまえしか抱いてねえよ・・・これで満足か？」

「ナ・・・、！！っ・・ひ・・ゃ・・・あ・・」


縋る理由もない・・・それは、ナッシュが自分の恋人でもなんでもないからだ。
肉体だけ繋がった冷たい関係――割り切って何度も抱かれてきた筈なのに、知らぬうち求めるものが増えてゆく。

真下で薄情な唇を窄め、舌を伸ばされる・・・彼の目に見つめられながらはしたない淫語を強要されて、絶頂を感じ腰をひくつかせる。


達して息を切らした名無しは、内腿に痛みを感じ、ナッシュが自身のそこを吸引したのを呆然と見つめていた。
甘噛みもされ歯が離れると、ナッシュは名無しの下肢から頭を抜き、彼女を無理やりうつ伏せに寝かせた。