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もう一人の女医 【文豪ストレイドッグス】

第3章 或る爆弾


目を瞑っていた敦が上から注がれる視線に漸く気づき目を開ける。

…あれ?爆発は⁇

「やれやれ…
莫迦とは思っていたがこれほどとは」
「自殺愛好家の才能があるね、彼は (笑」

と呆れ顔の国木田と笑う太宰を他所に困惑する敦。

「へ?…………え?」

『敦君、怪我はないかな?』
「ごめんね、大丈夫だっt(ゴキッ「あぁーん、兄様ぁ!大丈夫でしたかぁぁ⁉︎」痛だッ⁉︎⁉︎」

谷崎潤一郎
ーー能力名「細雪」

その妹ーーナオミ

人質だったはずの少女・ナオミが犯人だった兄の谷崎に全力で抱きつき谷崎の細い首からエグい音がした…

「……………………………へ?」
「小僧、恨むなら太宰を恨め
若しくは仕事斡旋人の選定を間違えた己を恨め」
「そう云うことだよ敦君」
「…つまり、これって」

『一種の入社試験だよ』
「入社…試験?」

「その通りだ」
フロア奥から社長が現れ、敦に詳細を話す。

武装探偵社・社長 福沢諭吉
ーー能力名「人上人不造」

『試験は滞り無く終わりましたよ、社長』
「しゃ、社長⁉︎」

「そこの太宰めが「有能なる若者が居る」と云うゆえ、その魂の真贋、試させて貰った」
「君を社員に推薦したのだけど、如何せん君は区の災害指定猛獣だ
保護すべき社内で揉めてね」

「で 社長…結果は?」
国木田が尋ねると

「太宰に一任する」

と一言残し社長室へと姿を消した。
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