第4章 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス
痺れを切らした国木田は
「無駄だ小僧 武装探偵社七不思議の一つなのだ、こいつらの前職は
荒木はともかく、太宰が真面な勤め人だった筈がない」
『お陰で懸賞金まで掛けられてる始末だし』
「誰も中てられなくて、だいぶ膨れあがってるね」
懸賞金、と聞き金額を恐る恐る聞くと現在総額七十万という大金に目の色を変えた敦。
「中てたら貰える?本当に?」
「自殺主義者に二言は無いよ(キリッ」
私自殺主義者じゃないんだけど、と突っ込みたいが突っ込めないでいる自分を他所にゲームを再開させる二人。
「勤め人」「違う」
「研究職」「違ーう」
「工場労働者」「違う」
「作家」「違う」
「役者」
「違う、けど役者は照れるねぇ」
『これは、また今回も金額が上がるパターンかなぁ(苦笑』
「だから、太宰は本当に浪人か無宿人の類だろ?
寧ろ一番謎なのは、荒木、お前だ。太宰と前職が一緒だと云うが信じられん」
「違うよ、この件では私も茉莉も、嘘など吐かない」
そこへ、谷崎の携帯に電話が入ってきた。
「ハイ…………え、依頼ですか?」