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【H×H】そしてわたしはねむくなる。

第1章 出会い×別れ


セレナ
「ただの気まぐれよ。すっごく難しいって言われてるみたいじゃない。どんなのかなぁって思ったの……です。」

ヒソカ
「そんな硬くならないでよ♦︎……」

ジッとヒソカがわたしの顔を覗いてくる。何か気に触ることでも言ったのだろうか。

セレナ
「な、なに??」

ヒソカ
「ん、合格♥︎セレナはいいハンターになるよ♣︎」

セレナ
「は、はぁ…ありがとう?」

話をしていると目の前が白く光り始めた。どうやら出口に出たらしい。抜けるとそこは、辺り一面湿原だった。試験官曰く、ここにはこの湿原独特の珍奇な動物が多くいて、人間すら欺いて食糧にしようとする生き物ばかりらしい。そのため、ここは通称"詐欺師の塒"と呼ばれている、らしい。

どうやら今度はこの湿原でランニングするみたい。注意深くこの人の後を追わないと死ぬみたいだ。

「ウソだ!!そいつはウソをついている!!」

突然、影から満身創痍の男の人が出てきた。


「そいつはニセ者だ!!試験官じゃない。オレが本当の試験官だ!!これを見ろ!!」

そういって男は左手に持っていた奇妙なサルを突き出した。


「ヌメーレ湿原に生息する人面猿!!」

おお、確かにちょっとだけ似ている気が…する。

男がその人面猿を説明している時だった。
隣のヒソカがトランプを男へと、試験官に投げつけた。
男は顔面にトランプを突き刺され、後方に倒れて死亡。試験官は、無傷で、トランプをしっかり見切っていた。

セレナ
「ちょ、ヒソカ…」

ヒソカ
「くっく♠︎ なるほどなるほど♣︎
これで決定♦︎ そっちが本物だね♥︎
試験官というのは審査委員から依頼されたハンターが無償で任務につくもの♠︎我々が目指すハンターの端くれともあろう者があの程度の攻撃を防げないわけがないからね♣︎」

試験官
「ほめ言葉と受けとっておきましょう。しかし、次からはいかなる理由でも私への攻撃は試験官への反逆行為とみなして即失格とします。よろしいですね」

ヒソカ
「はいはい♦︎」

セレナ
「はぁ……ヒソカ、何してんのさ……」

ヒソカ
「試しただけだよ♥︎」


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