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【H×H】そしてわたしはねむくなる。

第2章 暴走×逃走


円を展開しているおかげで、囚人がどこで何を構えているか全てわかる。

セレナ
「てぃやぁぁぁああああ!!!!!!」

まずは近場の囚人の胸を刺す。すぐさま抜いて背後の囚人に首元を…って腕のリーチが足りん!!

囚人
「スキだらけだぜぇ!!!?」

セレナ
「スキ?まさか!!」

ズシュン!!

囚人の首元を具現化させたナイフが命中する。囚人の持っていたものを具現化して操作したのだ。

セレナ
「疲れるからあんまりしないけどね」

前後左右やってくる囚人。それをよいしょこらしょと刺していく。気がつけば、断末魔が静寂に変わっていた。部屋は血の海死体の海。わたしの服も赤に染めたようになっていた。

セレナ
「……ふぅー、疲れた。やっぱり長時間の円は疲れる……」

謎の男
「1時間5分。おめでとう。」

囚人達が出てきた扉の鉄格子がゆっくり上がっていく。

セレナ
「着替えないの?」

謎の男
「さあ進みたまえ。5分だ」

セレナ
「もうやだ疲れたぁーーーー!!!」

足取り重く、わたしは歩いて扉の方へ行った。また通路かと思えば、何やら下り坂のような。

トゥルン

セレナ
「ぅおっ?!?!」

またもやドシンと尻餅をつき、そしてそのまま身体が滑り始めた。どうやら滑り台のようになっているようだ。

セレナ
「ふぁーー……ラクチンラクチンー」

風がいい感じに顔に当たって気持ちよかった。
滑ること多分2分。

急にお尻が浮いたと思えば、そのまま慣性の法則に従って上半身から地面に叩きつけた。

セレナ
「……痛いわ!!!」

ガバリと起き上がる。今度は何やらさっきよりも狭い部屋に出てきた。

謎の男
「5分1秒、残念。失敗だな」

セレナ
「異議あーーーーり!!!!!!」

謎の男
「認めん」

セレナ
「おかしくない!?仕組んでるでしょ?!5分で滑れるように計算しなよ!!?」

謎の男
「いや体重が」

セレナ
「それは関係ないでしょ!?なんなの!?!?もっかいガッコー行けばぁ!?」

謎の男
「ともかく失敗は失敗だ。お前にはここで5時間居てもらう。」

セレナ
「5時間も?!退屈じゃん!!」

謎の男
「じゃあな」

セレナ
「うわ逃げたな!!!」


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