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【H×H】そしてわたしはねむくなる。

第1章 出会い×別れ


それから数十分。ゴンとキルアは2人でネテロ会長からボールを奪いにいったが、惜しいところで取れなかった。

キルア
「やーめた。ギブ!!オレの負け」

ネテロ会長が今まで右手と左足しかほとんど使っていなかったことに気づき、このままではムダだと思ったキルアは降りることを宣言した。しかし、ゴンは諦めきれない様子で、ボールをとることよりネテロ会長に右手を使わせてみると言って残ることにした。

そして、ゴンが挑むこと数十分後。
ついにゴンはネテロ会長に右手を使わせて、そのままパッタリ眠ってしまった。

ネテロ会長
「さて、ずっと見る専じゃったがお主はどうする?やるか?」

セレナ
「そういえば、どんな攻撃をしてもいいんですよね?」

ネテロ会長
「うむ」

セレナ
「なら、すみませんが、どうしても時間がないんですよね。だからその資格、いただきますね」

これからすることは、本当にいけないことだった。母を殺し父をも犠牲にした、"わたし(使星者)"という異端者。使星者が生まれる確率は、何千年に一度とも言われ、それが現れる度に革命戦争が起きたと言われているほどに。

まさに、–魔導兵器 (ファイナルウェポン)–

目を閉じると、黒い渦に飲み込まれていくような感覚がした。それに耐えるようにコントロールを図る。左上腕の紋様にバカみたいな痛みが走る。

ネテロ会長
「これは……」

セレナ
「こんなの、見せたいわけじゃないんだけど……どうしてもハンターの資格が……ほしいの…!!」

黒い魔力が一気に外へ放出されていく。それはわたしの周りで留まり、漂う。

セレナ
「……ごめんね」

ドゴォン!!!

大きな音がなった。が、わたしが創り出した空間によって音はおろか飛空船内にキズさえつけていない。

両親はわたしのことを知ってから、戦争の再戦を避けようとした。当時、文献には使星者はとても希少な属性故にわかっていることも少なく、唯一古来人が描いた使星者にまつわる特別な文献は行方不明となっていた。ただわかっていることは、使星者には膨大な魔力を持つこと。だから両親は、魔法の編み方を教えず、ずっと剣術ばかり教えていた。

わたしがいましたことは、魔法使ったわけでもなく、ただ愛刀を振っただけであった。

しかし、ネテロ会長は



無傷だった。


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