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【H×H】そしてわたしはねむくなる。

第1章 出会い×別れ


ゴン
「よーし次はオレだ!!行くぞ!!」

ゴンはまっすぐネテロ会長のもとへ突っ込んで行く。そのスピードは物凄く早い。しかし、このまま突っ込んでも避けられるだけ。どうするのかと思っていた、次の瞬間。ゴンはいきなり消えた。

そして、上の方で「たっ!!」という悲鳴が聞こえた。

ゴン
「ってぇ〜っ!!」

キルア
「ジャンプ力すげーのはわかったからちゃんと力加減してとべよゴン!!せっかくジイサン油断してたのに」

セレナ
「ほんと、足のバネすごいね……」

それから、ゴンはその後もその脚力を活かして何度かネテロ会長の持つボールを奪おうとしたが、やはりキルアと同じでネテロ会長はするりと避けていった。

ネテロ会長
「お主はまだしとらんが、挑戦しないのか?」

キルア
「セレナやってみろよ」

ゴン
「はい、バトンタッチ!」

セレナ
「う、うん」

パンッ

小気味好い音が鳴り響いた。誰かとこうしてハイタッチするのはいつぶりだろうか。

ネテロ会長
「ほっほ、娘でも容赦せんぞ?」

セレナ
「ほんと?!……じゃあ、思いっきり、いくね」

足に力を入れる。こういうのは、何度もしてきた。
キルアを見る。キルアはわたしが見ているのに気づいて、少しきょとんとする。

わたしは、キルアに微笑んだ。

セレナ
「スゥーッ……」

目を閉じて息を吐き、フッと目をゆっくり開く。ヌメーレ湿原で円を展開した時のように。
瞬間、ゴンとキルアの表情が少し変わった。驚きのような、ものだった。それは、ネテロ会長も同じだった。

足を、静かに運んでいく。

キルア
「なっ……セレナが……」

ゴン
「キルアとおんなじ」

ネテロ会長
「これはこれは」

キルアと同じように肢曲をする。そして、静かにネテロ会長に近づく。も、ネテロ会長は避ける。

セレナ
「えへへ、もーらい!」

近づいたものはダミー。ネテロ会長が避けたのと同時に素早く会長の後ろに回って、ボールへ手を伸ばす。

ネテロ会長
「ぬ?!……フッ!!」

セレナ
「ふんぎゃ!!!」

ネテロ会長が一瞬にして消えたおかげで、体制を崩したわたしは床に顔面をめり込ませた。

キルア
「なにあれちょっとでもすごいとか思ったオレを殴りたくなった」

ゴン
「でもすごいね……」

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