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【イケメン戦国】~矛盾の上に咲く華~

第1章 【家康】私の知らない君と、俺の知らない君


(なに、やってるんだよ)

俺はあんなふうに、へらへらしたりしない!



軍議中は、常に真剣な顔で参加してるのに!



「おい、どうした?仏頂面して」

いつもとは違い、無言で湯のみを置く
花蓮(俺だけど)を心配そうに、
秀吉が顔をのぞき込む。

「何かあったのか?」

大きな手でぽんぽんと頭を撫でてくる。



「べ、別に」


(違うでしょー!!!)

花蓮の視線を感じ、
どうにか秀吉を睨みつけるのは堪えた。



「ま、何もないならいいけどよ。何かかったあったらすぐ………ぶっ!!」


秀吉は、湯のみに口を付けたとたん、
盛大に吹き出した。



「な、なんだこれ?渋いってもんじゃないぞ。俺が教えた淹れ方忘れたのかよ」


けほけほと咳をしながら、しかめっ面をする。



「うるさい。そんなに飲みたきゃ秀吉さんがいれれば」


慣れないことをして、
それなりに頑張ったつもりなのに
そう言われてしまっては、つい本音もでる。



「ほぅ、花蓮、珍しいな。気の強い女も嫌いではないぞ。貴様、今宵こそは俺に抱かれてみるか」



いつもと違った様子の花蓮に、
信長は興味津々と言ったご様子。



いくら何でも、花蓮の身体と
入れ替わった状態で、信長に夜伽を
所望されるのは酷すぎる。


花蓮として信長様と肌を重ねるなんて最悪。


それに、俺は花蓮のこと...。



「何も返さないところを見ると、声も出なほど嬉しいと見えるな」


「だ、大丈夫です!」


それだけ言うと、そそくさと花蓮(家康)
は広間を後にした。
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