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【イケメン戦国】~矛盾の上に咲く華~

第1章 【家康】私の知らない君と、俺の知らない君


数日後…。

何事もなく、2人は平穏に
過ごしていると思ったのだが…


(危険だ…)

(わかってはいたけど、危険だ…!)


「花蓮…!悪かったって、花蓮!
 そんなに嫌がる事ないだろ」

小走りに逃げる花蓮(家康)を
政宗の声が追う。



それは、ほんの数刻前…

『今日教えるのは、煮物だ!』

『…はい』

『どうした、元気ないな。
 あんなに教えてほしいって言ってたくせに』

『…別に』

『ま、とりあえず大根の皮むき頼んだぞ』

『…はい。………っ…!』

『わ、こら!何ぼけっとしてるんだよ』


つっと、白い指先から滲み出す血…。


花蓮(家康)の手から向きかけの
大根も包丁も奪い取った政宗は
未だ血の溢れる指先を…


迷いなく…



パクッ…。



…!?!?


『ちょ、ちょっと、政宗さん、何やってるんですか!?』

『何って、お前が傷なんて作ってるからだろ』

『いい…!いいから離して…!』


『おい、こら!逃げるな!
 ちゃんと消毒しろ!』



…………
………………

後ろから聞こえる政宗の足音を、
振り切るように家康は廊下を急ぐ。


(危険だ…こんな野蛮な場所に花蓮を置いておけない…)


信長様の膝枕だって
何も知らない秀吉さんがにこにこしながら
頭を撫でくるのだって我慢したし…

でもなんなんだよ、この城の人たちは…!


(それに、花蓮は他のやつらに触らせすぎだ…!)


ぐるぐると頭の中を渦巻く感情に
気を取られていた家康は
目の前に立っている人影に気付かず
頭から突っ込んでしまった。


ぽすっ…。

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