第14章 13章 新たな嵐
「私が留学すれば今みたいに毎日のように会うことはなくなる。けどその間にも時間は過ぎ去る。それでもその間私はあなたを好きでいられるとは思ってる。けど梨雄にもその間に別に好きな人ができるかもしれない。その時あなたはおそらく、私を哀しませないように私とわかれないほうを選ぶんじゃないかって思ってる。だから別れたい。」
そういった。
すると彼は「俺が、お前以外に好きになることなんてない、そう断言してもか?」という。
私は「あなたのことは信頼しているし一番好きだけどあなたを拘束するようなことはしたくないの。」そういった。
いつのまにか泣いていることに気づいた。
けれどその涙は拭わず、私は話を続けようとした。
すると彼は「泣くなよ」そういって私のとなりに来て自分のハンカチを取りだし私の涙を拭った。
「毎日電話もする、手紙も書く。だから別れないで欲しい。っというか俺が別れたくない。自分勝手と思うけどお前のこと誰にも取られたくない。時にはバイトして金貯めて会いに行く。だから留学から帰ったら俺と......結婚してくれませんか?」
私は思わず「え?」という。
「留学から帰れば俺も18だし、結婚できる年齢だからね。流れでこうなったのは申し訳ないけど俺は本気だよ。返事は留学から帰ってきてからでいい。」そういう。
梨雄の瞳はいつのまにかキラキラしていて頼りがいがあるなと私は感じた。