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いつもの電車

第14章 13章 新たな嵐


ピンポーン


玄関のチャイムがなる。


梨雄だ。


結局私は彼を家によんだ。




ゆっくり話せる場所なんてここくらいしかないと思ったから。


私は黙って玄関を開けるとそこにはいつもの優しい顔をしている梨雄ではなく、冷たい表情をしてしたを俯きながらいる梨雄がいた。



私は「どうぞ。」そういってリビングに招き入れる。


梨雄は「....おじゃまします。」そういってリビングにはいった。



私はリビングのテレビの前の机にテレビに背を向け座り、梨雄を向かい側のソファへと通した。


三分ほど沈黙が続いてから私は彼にこう告げた。



「あの話だけど、留学しようと思ってる。別れてください。」


と。



本当はこんなこと言いたくない。



言いたくないけど。



言うしかなかった。




彼は私に「.....なんで...なんでだよ。」そう拳を強く握りながら言う。




私が何か言おうとすると彼は「.....澪、お前まで俺のこと見放すのかよ。何で留学の話何もいってくれなかったんだよ。...俺、そんなに頼りなかったか。」そういう。



その彼の目には大粒の涙がつたっていた。



私は「そんなつもりじゃなかった。けど、梨雄に重荷を背負わせたくなかったの。」そう伝えるが彼の耳には入らず「お前は.....もう俺のこと好きじゃないのか?」そういう。



そんなわけがない。



私も別れたくなんてない。



けど彼を拘束したくない。



私が側にいて彼を傷つけるなら、哀しませるなら、私は彼から身を引きたい。



けどできることならずっと隣にいたい。
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