第17章 最終章 夢は現実に
これから先、私たちに何が起こるかはわからない。
もしかしたら、これまで以上の試練がたくさん待ち受けているかもしれない。
けれど、それでも、私は彼とどんな険しい道でも歩んでいきたい、そう思える。
あの日、あの時間。
あの電車にのっていなければ私たちは出会わなかったかもしれない。
出会っていたとしても、彼と共に道を歩む事はなかったかもしれない。
けれど、こうして出会って、共に歩み、向き合うことができた。
私たちが離れ離れになるかもしれないきっかけは正直山ほどあったと思う。
けれど、お互いの想いが離れさせなかった。
これだけの奇跡が自分たちの手で起こせたことにすごく驚くが、これだけの奇跡を起こせたからこそ、これからも奇跡をたくさん起こす事ができると思う。
だから、私は世界一幸福な人間なんじゃないかと何度も思う。
彼と出会い、彼と向き合ったこの時間はこれまでも、これからも、私の大切な宝物だ。
そして私の世界はこれから先も、彼に彩られていく事だろう。