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いつもの電車

第4章 3章 あなたとの時間


季節も変わり初夏。

もう梨雄さんと出会ってからは三ヶ月半ほどたつ。

私たちは相変わらず深くもなくかといって浅くもなく中途半端な関係性を持っている。


電車で会う。ただそれだけの関係。

土日祝日を除き毎日電車で行き帰り会う。そんな仲


もちろん、毎日のように話しているわけじゃない。

時には隣に座っているだけなんて日もあるのだ。

それだけで楽しいような、そんな気がするのは私だけ...なのかな?


そんな私たちもしばらく会えなくなる季節があとすこしでやってくる。

夏休みだ。


もちろん夏休みが嫌なわけではない。

けれど私も仲のいい友達何て言える人は片手で数えても余るくらいしかいない。

その子達でさえもが部活だ。

無所属の私は勉強以外することがない。他にあるとしたらお菓子を作ることだろうか。

けれどそれさえも夏のせいで暑くてできない。そんな気がする。


そんなことをずっと考えていると梨雄さんが
「みおちゃん?大丈夫?ボーッとしてるけど。体調悪い?」

そんなことはない。私はいつも通りです。なんて返した。

今は帰りの電車

夕方なので夕日が差し込んで来る。

綺麗だな。そう思った。

そんなことを考えていると梨雄さんが私の肩をトントンと叩いた。
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