第4章 3章 あなたとの時間
梨雄Side
俺は昔から友人が少ない。
別に冴えないわけじゃない。
むしろ女子にはモテる方だし立っていれば女の子が誰かしら声をかけてくれるくらいには困ってない。
男からすれば気に食わないだろう。
それに俺もそこまで自分から声をかけたりする方でもない。
そのせいもあって俺には同性の友達と呼べる人間がほぼいなかった。
数人はいたがクラスが別れたり話さなくなったりした。
そんな俺にゆういつ一人だけ声をかけてきたやつがいた。
それが中学からの親友、誠だ。
今でも仲良くしていて高校も一緒のためほぼ毎日会う。
毎日会うにも関わらず休みの日も一緒に遊びに行ったりどちらかの家に行ったり。
そんなのを繰り返してた。
4月の半ば、みおちゃんの話を誠にした。
名前は何となく苗字しかいってないが。
誠は大人しく俺の話を聞いていて一通り聞いたあと俺にある言葉を投げかけた。
「梨雄、お前その岬さんのこと好きなんだろ?」
突然の言葉に驚いた。ましてやみおちゃんと始めてあったのなんてつい二週間くらい前の話だ。
俺がしばらく無言でいると「自覚症状なしかよw」何て言って笑いはじめた。
それから数ヶ月。
何となく意識しながら毎日みおちゃんと会っていた。
いつも通り休み時間誠にみおちゃんの話をしていると「梨雄、もう夏休みだししばらく岬さんだっけ、会えなくなるんじゃね?部活入ってないんでしょ、その子」
急に言われふと気がつく。
そうだ、夏休みだ。
けれど自分も部活はしていないしみおちゃんが学校に部活で毎日行っていたとしても俺は行く必要がないため会えないそんなことを考えていると
「梨雄のことだし部活二人とも入ってないし会えないーなんて思ってんだろ」
その通りだ。俺は
「そりゃ会えないだろ「会えないなら会えるようにすればいいんじゃね」は?」
誠は俺のことばに重ねるように話してきた。
意味がわからない。
すると誠は
「夏休みにデート誘えばいいんだよ、デート。」
そういわれるがままに俺はみおちゃんをデートに誘うことにした。