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いつもの電車

第13章 12章 光の指す方へ


私は彼に抱き着いた。


この前はダメなどといわれたが今日はそんなことは言わなかった。




強く、抱きしめ返してくれた。




すごくうれしくてこの時間が終わらなきゃいいのにって思った。



しばらくすると離され唇に何かが触れた。



冷たい何かの感触。


見るとそこには小さな指輪があった。



私は疑問に思いながら彼を見つめると


「クリスマスプレゼント。手、貸して?」そういわれ手を差し出す。


すると彼は私の右手の小指にその指輪をはめる。



その指輪はシルバーになっていて小さなお花の装飾がついていた。



私は「これもらっていいの?」そう聞いた。


すると「もらってほしい。」そう言われた。



すると彼は私に自分の右手を見せる。


そこには私と同じ指輪のサイズ違いがあった。



「けど高価なものだよね?」そう聞いた。


彼は「バスケ辞めた直後に家にすぐ帰るのが嫌ですこしだけバイトしてたんだよ。その時稼いだの使ってなかったからそれで買った。」そう自慢げに言う。


私は「ありがとう。」そう答えた。



そして私は気づく。


自分は何も彼に用意してないことに。


やっぱりこうゆうプレゼント交換は重要だよねと思いながら私は悩みに悩んだあげくとある行動にでた。



私は彼に唇を重ねた。
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