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いつもの電車

第13章 12章 光の指す方へ


梨雄は自分の腕時計を見ると「もうそろそろいこっか。」そういうので私は椅子から立ち上がった。

会計をしに行くと梨雄が「今日は俺にカッコつけさせて」と独りでに会計を済ませてしまう。


梨雄と店の外に出ると外はすっかり暗くなっていた。


そこにはすこしだけ星が輝いている。私はその綺麗な星空を眺めながら再び梨雄から渡されたヘルメットを被りバイクに乗る。



梨雄もヘルメットを被り再びバイクを発進する。


一体どこに向かっているのだろうか。

わからないけど怖くはなかった。



30分ほどバイクに揺られるとそこにはさっき見た海よりももっと綺麗な海が見えてきた。


そして再びバイクはとまる。


その目の前には大きな海が広がっていて海に月が反射してまるで童話に出てくるような海だった。



私はバイクを下りると梨雄のバイクにヘルメットを片付け浜辺へと歩く。


しばらくすると梨雄も歩いて来る。


私はその辺にあった大きな流木に腰をかけると梨雄もそのとなりに座る。


梨雄は私に「俺が連れて来たかったところはここ。」そういう。


私は「綺麗だよね。幻想的で。」そういった。


すると梨雄は「今日ここに連れて来たかった理由はこれ見せたかったのもあるんだけど、本当のこと全部言おうと思って連れて来たんだ。」この前見たような真剣な顔をして梨雄はいう。


私は「本当のことって何?」そういうと梨雄は「澪も気になってるんじゃないの?俺が部活やめた理由とか誠が俺のこと無駄に心配する理由とか。」といった。


この先私が聞いたことは想像を絶する出来事だった。
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