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いつもの電車

第13章 12章 光の指す方へ


私達が案内されたのは外からでは見えなかった屋上のテラス席だった。

まだ少し暗いだけなので月しか見えないものの私達がいつも生活している町とは全く違う空だった。



私達の町では空には星一つ見えない空なのにたった1時間、バイクに乗るだけでこんなにも綺麗な夜空が見えるんだなと思った。



テラスには冬のための防寒としてブランケットとヒーターがありけして暖かいとは言えないが寒いくはなかった。



私は手渡されたメニューをみる。そこにはピザやパスタ。それから生ハムなどの盛り合わせなどが書いてある。


私は迷わずパスタを選んだ。


梨雄と初めて出かけたときのことを思い出すからだ。


梨雄は私に「決まった?」ときくので私は「うん、決まったよ。梨雄は?」そう聞いた。


すると「俺も決まった。じゃあ注文するよ。」そういって手元にあった呼びだしベルをおした。


個人店だろうに設備もしっかりしていて呼びだしベルまである。

すごいなーそう思っていると見覚えのある人が注文に来た。


「お客様、ご注文お伺いします。」そういってきたのは桐崎さんだった。


「お前、何でここにいるんだよ」そう驚きながら梨雄はいう。

すると「結樹さんがバイト探してたから冬休みの間の短期泊まり込みバイト。矢上もいるぜ。ここ一生バイトしたいくらい居心地いい...彼女連れ見る以外は....」そう桐崎さんはいった。



「お疲れ。それで注文いいか。」と梨雄がいうと桐崎さんは「あぁ。」そういう。

「気まぐれパスタ一つ。澪は?」という。


私と頼もうとしていたものが全く一緒だ。


少し戸惑いながらも「私も同じのお願いします。」そういうと「少々お待ちください」といって桐崎さんは階段を下りていった。
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