第12章 11章 環境変化と心境変化
「圧勝♪」
結局私の一人勝ちで梨雄はボロ負けだった。
「マジか.....それで、願いは?」
そう少し残念がりながら梨雄はいう。
なにかそんなに勝ちたい理由があったのだろうか。
あったとしたら何?
ペナルティーの話?
それとも勝ったときの達成感?
何?
私は自分の中でそんな疑問を覚える。
私が5分ほどだまって悩んでいると
「澪?聞こえてる?」
少し不安そうに梨雄が私に問い掛ける。
なので私は
「うん!決まった。」
そういうと梨雄は
「俺的には何でもウェルカムだよ?」
何て言うので私は
「梨雄のしたいことがしたい。それが私の願い、かな?」
そういうと梨雄はポカーンとしている。
「どうしたの?梨雄?梨雄?」
私が梨雄の肩をツンツンと指でつっつきながらいうと
「正気か?」
と真顔で私に梨雄はいう。
思わず「え?」と私がいうと
「せっかく澪が勝ったのに俺に譲っていいのかって言ってるんだ。」
そういつもより低い声でいうので私は少し悩んでから
「うん。私はそれでいい。」
そういうと少し梨雄が思い悩んだ顔をした気がした。