第12章 11章 環境変化と心境変化
放課後、私はいつものように電車に乗った。
何駅か乗ると彼も乗って来る。
私たちはいつもそこで「今日もお疲れ」と言葉を交わす。
けれど梨雄の様子がいつもと違う。
そしていつもなら楽しくその日あったことを話しているはずなのに無言のまま時は過ぎる。
すると「澪、あのこのあと空いてるか?」
といった。
私は「空いてるよ」と返した。
「じゃあ、制服デートしませんか」
突然の敬語に驚きながらも
「うん、次の駅で下りよっか。」
と返した。いつもなら立場が逆なのに今日はすこし新鮮だ。
梨雄は嬉しそうに「ありがとう」と返した。
しばらくしてアミューズメント施設等が最寄にある駅にとまった。
私たちはそこで下りた。
いつもなら通りすぎるし下りたことのない駅だからすこし新鮮だ。
私ははぐれるのが嫌という理由を自分の中でつけながらも梨雄の手を繋いだ。
本当は繋ぎたかっただけなのだけどそう思っただけでも恥ずかしい。
なので言い訳をじぶんの中で勝手に付け加えた。
梨雄がすこし顔を赤らめたきがしたのは気のせいかな。
しばらくして中心地にきた。梨雄は「どんなところ行きたい?」といってきた。
私は「なんか食べたい。スイーツとかでもいいけどどっちかというとご飯って感じの。デートらしくないかな?」
そういった。
今日は弁当を作りそびれて購買にも間に合わず、お腹がすいていた。
すると梨雄は「珍しいな。昼飯抜きとかもしややったりしたの?」ときいてきた。
なので私は「実は。弁当作りそびれちゃって。」そういった。
「じゃ、行くか。俺ららしいデートになりそうだな。何食べたい?」
梨雄がそういうので私は
「うーんとカツ丼?」そういいながらも言った直後すこし後悔した。
デートなのにカツ丼とあまりデートらしくないものをあげてしまった。
すると梨雄は「俺も食べたかったんだよ、カツ丼。じゃあ食いに行くか。」
そういって私たちは駅前にあった丼専門店へと入った。