第12章 11章 環境変化と心境変化
誠Side
俺はあいつにとりあいず「お前、澪とは最近どうなんだよ」
そう聞いた。
そうするとあいつは「それ聞くかよ」といった。
何かあったのかと思い「なんだ、事件発生か?」と聞くとあいつは「..........ない」といった。最初の方が聞こえづらくてわからない。
俺は「なんだ、はっきり言え」といった。
するとあいつは「行動にうつせないんだよ!」といった。
俺は「お前いつも誰かしらと付き合えばキスとかハグくらい軽くしてんじゃねーの?」と聞いた。
梨雄は「俺のことそんなチャラ男だと思ってたのか?」という。
「ちげぇよ、冗談だ。」そういうと「悪い冗談やめろよ。」と情けなそうにいった。
続けてあいつは語り出す。
「俺さ、付き合ったら俺が引っ張っていけるっておもってたんだよ。けどそんなことできなかった。」
そういいはじめる。まるで部活をやめた直後に戻ったようだ。
「なんでそうなったんだよ」
俺はそういった。思った通りの言葉だ。
するとあいつは俺に「向こうから手繋がれただけで緊張するんだよ、抱きしめたいとか思うのに行動に移せない。」
また情けなそうにいう。
俺は「お前らのペースでいいんじゃねーか。それがお前らのペースなら。けどな梨雄、時には思い切りも必要だ。」そういう。
今の俺だからできるアドバイスだ。
すると「嫌われたらとかいろいろ考えると全然できない。」
という。
だからいった。
「好きな人にハグされるのが嫌な奴なんていねぇし、それにお前がもし澪が自分のことはもう好きじゃなかったらどうしようとか思ってるならその心配は不要だ。あいつは好きじゃなくなればそれは礼儀として別れることを選択する。だから無理矢理はよくないが、時には思い切りも必要だ」
そういった。
するとあいつは「頑張ってみる、ありがとな。」そういって電話を切った。