第3章 2章 あの人の名前
あの人と初めてあってから一ヶ月がたった。
学校で友達もでき、楽しく高校生活を送っている。
行き帰りはもちろん友達は違う電車なのでいつも一人で乗る。
けれど必ずあの人が途中で乗って来る。
それも含め毎日楽しみにしながら朝を迎える。
今日もそんな一日の幕開け
いつものようにご飯を食べて出かけるよういをして家を出る。
そしていつもの電車に乗るとあの人がいる。
「「おはよう」」
そんな言葉をお互いに交わしてあの人の隣に座る。
今日はどんな話をするんだろう。
そんなことを楽しみにしながら。
数分しゃべっているとあの人は私にとある疑問を投げかけた。
「そういえば俺らまだお互いの名前知らないよね。俺は工藤 梨雄。君は?」
そうだ。そういえば名前をまだ聞いていない。
「私は岬 澪です。名乗り遅れてごめんなさい」
そう謝った。
「え?君が謝ることじゃないだろ?俺も言い忘れてたし。話が楽しくってさ。君いろいろ面白いじゃん?あとみおちゃんって呼んでもいいかな?」
彼はそうやさしく接してくれた。
「はい!私は工藤さんって呼べばい「梨雄でいいよ。そっちの方がうれしい」じゃあ梨雄さんって呼びますね」
ずっと知らなかった。けど向こうも私の名前をずっと知らなかった。
私はそれに少し喜びを感じた。