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いつもの電車

第10章 9章 新たな姿


「なにが笑えるんだ?」

さっき声の聞こえた方向には二人の男の人が立っていた。

二人とも身長が高い。


話しかけてきた方の人はなんだか見たことがある。

けどどこで見かけたかがわからない。

もう一人の人はさっきお化け屋敷の受付にいた人だと思う。


するとさっき受付にいた人が私に

「さっきはありがとね。俺こいつらの友達の桐崎。よろしく!」といって手を差し出して来る。

私も手を差し出して握手のようなことをした。

すると見覚えはあるけどどこであったかわからない人が「俺は矢上。よろしく。」という。

私は「あ、よろしくお願いします。私岬 澪っていいます。梨雄と誠くんの一つ年下です。」といった。

すると桐崎さんが「年下ちゃんなのかー。かわいいね。」という。


少しナンパ癖のある人のようだ。

そして私はどうしても不思議に思ったので桐崎さんの言葉を無視して矢上さんに

「あのー、もしかしてどこかでお会いしませんでしたか?」と聞いた。

すると梨雄が「あれ?もしかして気づいてない?」という。


私はポカーンとしていると矢上が「俺、さっきのドラキュラだ。気づいてなかったのか?」と少し笑う。


私は「あ!だから見覚えがあったんですね。」返した。


すると誠くんが「どんだけはまり役だったんだよ。」と笑う。


私はその光景をみてとっても楽しそうに思えた。


しばらく雑談をしていると矢上さんの彼女の話になった。

いつもならついて回っているらしいのだがいないことに不思議に思った誠くんがふった話だった。

すると矢上さんが「あぁ。それなら先週別れた。好きなやつが別にできたんだってよ」という。

初対面の私が聞いていい話なのだろうか?

すると矢上さんが再び話しつづける。
「けど別れてよかったかもな......俺は岬、お前と付き合う。」


その場にいた矢上以外が全員飲んでいたお茶などを吹き出した。
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