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いつもの電車

第9章 8章 重なる想い、交差する友情


意味がわからなかった。

何を考えているのか。


私に好きだと言ったのはつい最近の話だ。


それなのに急に私に梨雄と付き合えという意味がわからない。

何があったのか。

わからなかった。


私は「どうして?」と聞いた。

すると誠くんは

「澪が好きなのは梨雄だろ。それにあいつもお前が好き、だからいろいろ合致するんだよ。それにいい加減俺もあいつやお前と気まずい関係なんて続けたくない。」そういい放った。


私はどうしても気になったので「私のことはもう好きじゃないってこと?」そう聞いた。

しばらく沈黙が続いてから私に

「好きじゃないわけじゃない。けど付き合う気はない。好きつったら吹っ切れたんだよ。俺はお前と梨雄の幸せを取る。」
といいその時の誠くんはいつもにましてかっこよかった。



私は「私が誰と付き合うかは私が決める。だけど誠くんの気持ちはわかった。その気持ちはうれしい。ありがとう。」 

といった。


そしてしばらくまた沈黙が続いて

「次ももし俺と梨雄のこと気にしてるんだったらその心配は不要だ。お前はお前のしたいようにしたらいい。」
そういった。


私は笑顔で「うん!」と返事をした。


誠くんは「さ、辛気臭いのも終わりだ。文化祭楽しんでけ。梨雄と回ってないところどこだ」と聞いてくれた。


それから梨雄が合流するまで二人で模擬店を回った。
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