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いつもの電車

第9章 8章 重なる想い、交差する友情


しばらくして梨雄と誠のクラスに着いた。かなり賑わっている。


新聞部が文化祭の号外を出したりするみたいなのだがその号外にもイケメンがいるとのったらしくそのおかげもあってかなりのお客さんになっていた。


私が呆然と立っていると「少し待ってて」っと梨雄がクラスに入って行った。

私はそのまま三分くらい梨雄を待っていると「お待たせ」といって誠くんを連れてきた。
 

少々無理矢理連れてきた感が否めない。

一つ不思議に思ったのが誠くんが普通に制服を着ている。

不思議に思うと誠くんが「俺は今から休憩。今からこいつはこっち」と教室の方を指した。

すると梨雄は「そんじゃ、後で。最後の方少しだけなら合流できるから」そういって再び教室の中には消えていった。


誠くんは真顔になっている。

二人の間に何かあったのだろうか?

やはりあの出来事で二人の関係がこじれてしまったのだろうか?


二人ともふっても結末は変わらなかったのか?

いろいろ考えてしまう。


あの直後の二人は絆がさらに深まったように見えたけど演技だったのかな。

そんなことを気にしていると誠くんが「回りたいところあるか?」と聞いてくる。

なので私は「とくに何もないけどゆっくり話したいな」といった。

すると誠くんは「ゆっくりだったら人気のないところか。」そういって私の手を引いた。


私が連れていかれたのは屋上へとつながる階段だった。屋上の扉には「立ち入り禁止」とかいてある。

すると誠は置く手前の踊り場においてある椅子をコンコンと突いてここに座ればいいと合図する。私は黙ってそこに座ると誠くんは一緒に少し離して置いてあった机に軽く越しかけた。


すると私が話すまえに突然

「なぁ澪。梨雄と付き合え」

と言葉を放った。
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