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いつもの電車

第9章 8章 重なる想い、交差する友情


受付に行くとそこは梨雄の隣の隣のクラスだったらしく去年、梨雄とクラスが一緒だったという人が受付をしていた。


「お?工藤彼女いたんだ?」
といわれ梨雄は
「ちげぇって。ほら仕事しろよ。」
という。
「はいはい、ほい、これお前らのろうそくな。これ棺桶のまえに置いたらクリア。棺桶の周りにある花一輪持ってきたら出口にいる奴に渡してくれ。ま、楽しんでって。」
そういって受付の人は中に通してくれた。


中にはいるとそこは和風のお化け屋敷ではなく、イメージとしては洋館風の空間が広がっていた。


そこには碧く光った火の玉や、洋館にはありがちの古びた本などいろんな凝った小物が置いてあった。


しばらく歩いていると壁につき当たり曲がり角のようなところを曲がる。


すると突然ドラキュラをもした格好をした男の人が飛び出してきた。


私は思わず「キャッ!!!!」と声を出してしまう。

私が驚くとドラキュラの格好をした人はまた定位置のような場所に戻った。

すると梨雄は「大丈夫?怖いようなら手繋ぐ?あ、ごめん。」
と言ってきた。

向こうも気を使ったのだろう。

私は無言で彼の手を握った。


その手の繋ぎ方はもちろん恋人繋ぎとかそうゆうのではなくただ繋いでいるだけ。

けどそれだけでも安心できた。


ずーっと歩いていると棺桶が見えてきた。そこに梨雄はろうそくを置く。

そして花を一輪取ってまた歩き出した。


しばらくして出口。


出口にはさっきドラキュラの格好をして脅かしていた人がいた。


そして梨雄はその花をその人に渡す。

すると「工藤彼女いたんだな」とその人にいう。

それに対して梨雄は「ちげぇよ。ってかそれ受付でも言われたわ」
という。知り合いなのだろうか。

「マジかよ。ま、来てくれてありがと。後でそっちも行くわ。」とその人はいった。

梨雄はそれに「あぁ。またな。」とかえした。

そしてそこからまた歩き出した。

私は梨雄に「さっきの方も知り合いなの?」ときくと「あぁ。受付にいた奴とドラキュラと誠は去年のクラスのイツメン。」といった。

梨雄は以外と友達がいるのかもしれない。
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