第9章 8章 重なる想い、交差する友情
放課後、私は梨雄に誘われた文化祭に行くための道を梨雄に簡単な地図で教えてもらっていた。
「俺がいつも下りてる駅で下りて...」
丁寧に説明してくれる。
あまり難しい道ではなくて安心した。
そしていつものように電車にガタゴトガタゴトと揺られる。
これもよくよく考えたら久しぶりだ。
元々は電車で本を拾っただけだったのに今では梨雄にここまで優しくしてもらっている。
それに梨雄のおかげで誠くんとも再開できた。
今年の年始におみくじで幸福が連続で訪れるとかいてあった。このことなのだろうか。
私がうれしく思っているとあっという間に私の最寄り駅。
私は梨雄にお礼をして電車を下りた。
自宅までの道をいつものように歩く。
昨日はバタバタしていてこんなこと考えてなかったけどコレも一ヶ月半ぶり何だと思うと何だか嬉しかった。
今週の文化祭がたのしみでたのしみで仕方がない。