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いつもの電車

第9章 8章 重なる想い、交差する友情


梨雄Side

学校に着いた。昨日のことはまるでなかったかのような澪の対応に少し驚いた。


男子とはあまり関わりを持たなそうなこだったこともありあんな状況初めてだったと思う。


なのになかったかのようなあの平然とした対応。すごいと思う。



昨日フラれると思って展望台にむかったし、実際フラれたし。

けどまだ恋愛対象として見てないとかいうニュアンスの事を言われないか心配していたから俺らのことを思って二人とも断ってくれたという理由が嬉しかった。


彼女は男としてではなくても俺らのことを大事にしてくれていること何じゃないかと思う。



昨日、メールが来てから返事を聞くまでずっとこのあと気まずくなって連絡取れなくなったらどうしようとか考えてた。


けど連絡が取れなくなるどころか前より仲良くなれた気がする。


仲良くなれた気がするのをいいことに俺は調子にのって文化祭にまで誘ってしまった。


彼女は楽しみにしてると言ってくれたからには最高のもてなしをしてあげたい。


その感情と共に文化祭の実行委員になってよかったと思った。



俺はより一層文化祭の準備を頑張れる気がした。




それからしばらくしてホームルーム間近に朝練を終えた誠が教室に入ってきた。


あいつは俺の前の席でいつも通り俺に「おはよ。」と挨拶をしてくる。

俺も「おはよ」とかえす。


すると誠は俺に「昨日フラれたばっかなのに機嫌良さそうだな」と笑いながらいってくる。

俺は「それいうなよ。お前もフラれたじゃんか。機嫌いいのはちょっとな、朝いいことあっただけ。」

そういうと「そうだったそうだった俺もフラれたんだった。あんまりフラれた気しねぇけどな。っつか朝いいことってなんだよ、澪関係かよ。」

といってきたので俺は「お前には教えねぇよ」と返した。

すると「いいじゃねーか。教えろって。」
とせがんでくる。

それに対して俺は「昼休み気が向いたら話してやるよ」といった。


間もなくしてホームルームがはじまった。
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