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いつもの電車

第9章 8章 重なる想い、交差する友情


翌日、私はいつも通り電車に乗る。


梨雄の隣の席に座る。

すると私に「おはよ。」と笑顔で声をかけてくれる。


それに対して私もおはようと返す。

昨日何かあったとは思えない。


けれどこれからも友人でいたいとむこうは思ってくれているみたいだ。

私はそれをうれしく思う。



いつも通りなんら変わりない会話をしていると梨雄が思い出したかのようにとあるチラシを出してきた。


そこには花園学園文化祭と書かれている。

そのチラシを私に梨雄は渡した後

「今度うちの学校で文化祭あるんだ。よかったら来てくれないか?」

といってきた。


私は「もちろんです。」と返した。


すると梨雄が「よかったー。あんなことあった後だから断られるかと思ったよ。」とうれしそうにしている。


しばらく黙った後「うちのクラスはプリンスカフェって言って王子様の格好をした人が接客してくれるカフェなんだ。女の子も王子様の格好するんだ。」といった。

女装カフェとかはよく聞くが男装カフェみたいな物は珍しい。楽しみだな。

いろいろ考えていると「誠もいるよ。クラス一緒だし。」と梨雄がいった。

私は「そっか。誠くんも一緒なんだ。ますます楽しみ。」と返した。


「楽しみにしてて。後さ、俺まだ澪の事好きだしあきらめてないから。」

といった。



この声、多分本気だ。


私は「う、うん。」と返した。


「ま、そんな簡単に落ちないか。」と冗談めかしながらいった。


そして梨雄の学校のちかくの駅。

梨雄は「じゃ、また帰りね。」と電車を下りた。


そのあと自分が下りる駅まで梨雄の事を考えていた。




あの発言に期待、してもいいのかな?
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