第8章 7章 私の気持ち
あの出来事があってから数日たった。
相変わらず私たちは図書館で会うような日々を送っている。
誠も一緒に。
けれどあの出来事があってから私たちはメールの文面でしか話していない。実際に会ってはいるのだが何となく私が気まずいなと思ってしまい距離を置いてしまっているのが原因だ。
主に私が。
高校1年にもなって雷が怖いなんてこと親にも言ってこなかった。親がいるときはごまかしていた。
そのためそれを知られたことが何と言うか恥ずかしかった。
そのため私はここ数日切り上げる時間を1時間早めた。
あの日の朝はそこまで気にならなかったのだけど日が立つにつれだんだんと恥ずかしさが増してくる。
このままの状態で新学期を迎えて朝電車でまた会って無言でってことにはしたくない。
けれどそれ以上に恥ずかしさが勝ってしまって話し掛けられない。
そんなことが頭の中でくるくるくるくると永遠的に回っている。
おかげで勉強なんて手がつかない。
そんなことを考えていればいつのまにか帰る時間。
私はいつも通り鞄に荷物をつめた。
時間を少し早めているからか先週帰ったときよりかなり外が明るく思う。
まとめてから少しだけ窓の外をみてぼーっとしていると私の肩をとんとんと叩かれた。