第7章 6章 嵐は突然やってきて。
ゴロゴロと鳴る雷が聞こえないくらい、たくさん梨雄と話した。
どれだけ大きな雷が鳴ろうともそれが聞こえないくらい話すのに夢中で。
その時間が終わらなければいいのにって。
いつのまにか私の中で恐怖なんてものは消え去って楽しさという感情しかなくなっていた。
なんでこんなに楽しいんだろう。
一緒にいて、話してこんなに楽しかったのは誠くん以来だと思う。
私はこの交遊関係を大切にしたい。
なくしたくない。
時間はあっという間に過ぎる。
時計を見るともう12時だ。
グラスの飲み物がもうなくなっていて入れなければと思い再び冷蔵庫を開く。
中は停電のおかげで温度が上がっていてお世辞にも詰めたいと言えるようなものではなくなっている。
そこですこし不安になるが梨雄がいると安心できる。
私はその温い飲み物をグラスに注いで梨雄の前に持って行った。
やがて私は眠くなり梨雄の肩にもたれ掛かって寝てしまった。