第7章 6章 嵐は突然やってきて。
梨雄Side
みおちゃんの家に来てから1時間くらいたった。
雨や雷も段々とひどいものになっていっている。
携帯で停電の原因を調べてもいまだ原因不明。
俺はみおちゃんの不安をすこしでも軽減しようと必死だった。
自分の笑える失敗談や誠との話とか。
しばらく話してるとみおちゃんが突然俺に
「ちゃん付けって長くて面倒じゃないですか?誠くんも呼び捨てですし、呼び捨てでいいですよ。というか呼び捨てにしてください。こんな機会ないとここまで距離詰めたこと言えないので。」と言ってくれた。
だから俺は「じゃあ今度から澪って呼ぶ。俺のことも呼び捨てにしていいよ、あと敬語も堅苦しいだろうしタメ口でいいよ。」そう返した。地味にずっと言いたかったけど言う機会がなかった。
俺は澪の敬語にすこしの距離を感じていた。今日誠も交えてあったことで特に。
確かに昔あっていたのかもしれないけどすこし妬けた。
付き合ってもないのに図々しいと思う。
そんな自分が嫌になった。
澪は
「いいんですか、呼び捨てなんて。あと敬語じゃないと失礼になりませんか」
なんて聞いてきて俺からしたら失礼どころかうれしいくらいなのに。
「誠にはくんがついてるだろ?だから俺はそれより上の呼び捨てがいい。なんて彼氏でもないのに、図々しいかな?」
いつのまにかそう言っていた。正直、自分は何を言っているんだと思った。
そんなことを言って澪に嫌われないかとか考えてしまった。
すると「梨雄さんがいいなら是非!梨雄だね。」
笑顔でそういってくれて俺はすごく嬉しかった。