第6章 5章 会えないを会えるにすること。
あれから数時間図書館で本を読んだり参考書を見たりしてあっという間に6時。
いつもなら5時頃には帰っているが今日は晩御飯を食べると言うこともあり梨雄さんと6時にしようと決めた。
6時を過ぎると夕焼けが窓から見えていてとても綺麗でその夕焼けをぼーっとしながら見ていると梨雄さんが私の肩をトントンと叩いた。
「もうそろそろ飯、行く?」
そう声をかけてくれたので私は「はい。」と答えた。
私は机の上に広げてあった参考書や、ペンケースを鞄にしまうと横で待っていた梨雄さんに声をかけた。
すると梨雄さんの横には見覚えのある人が立っていた。
いや、正確には
さっきは梨雄さんに隠れていて顔は見えなかったがよく見てみると私の知っている人だ。
するとその人は私に「澪?だよな。」
やっぱり誠くんだ。
私はまさかこんなところで彼と再開するとは思っていなかった。