第6章 5章 会えないを会えるにすること。
梨雄さんSide
いつも通り図書館に行くため自宅で昼飯を食べていたとき。
誠から突然電話がかかってきた。
電話に出ると
「もしもし。梨雄?」
「あぁ。俺の携帯にかけてなんで俺以外がでるんだよ。」
「そうだよなー。ところで今日暇か?」
「暇なわけないだろ。飯食ったら図書館行くから全然暇じゃない」
「図書館行くとかかっこつけてるけどあの子に会いに行くだけだろ。」
「目的なんて自由だろ。」
「俺も行っていいか?」
「あぁ。お前が来たいならくれば。暇なんだろ。いつも遊びまくってるくせに。」
「なに、俺に遊んでほしかったのか?お前のためなら全然予定空けるのに。今日はドタキャン喰らっただけだけどな。」
「お前とならなんやかんや毎日のように連絡とってるだろ。週一で会ってるし。で、お前何時から行く?」
「今図書館の近くにいるしそのまま向かうわ。」
「わかった。俺も飯食ったら行く。じゃ、あとで。」
そういって電話を切った。
誠と遊ぶと大抵外で晩飯を食う。
なので俺は母に誠と遊んでくるから今日晩飯食ってくるとかいた紙をリビングの机に残して出かけた。
あの時誠も来ることになってあれほどの波乱を呼ぶことになるとはこの時の俺は知るよしもない。