第5章 4章 いつもと違う私たち
梨雄さんの横に座った後私はさっき買ったペンの黒の方を梨雄さんに手渡した。
「これ、先ほどのお礼です。よかったら使ってください。私と色違いになっちゃいますけど。」
そういうと、梨雄さんはすごく嬉しそうに
「ありがとう。毎日使うね。みおちゃんとお揃いとか嬉しいな。」
そういってとても嬉しそうにしていた。
私はそれをみてすごくうれしくなった。そのあともいろんなところを回った。
一緒にクレープを食べたりもした。
梨雄さんはホットドック風のクレープを。私はイチゴカスタードのクレープを頼んだ。
二人で記念撮影したりまるで恋人同士のようで。
デートしているようで。
けれど梨雄さんは会いたいといってくれただけ。
別にそんな関係じゃない。
梨雄さんのことが男の人として好きではない。
そんなはずなのにそれを考えるとすこしもやもやした。
[ただのお友達]
そのはずなのに。
そうこうしているうちに時刻は6時半。
もうそろそろ帰らないとまずい時間だ。晩御飯もあるだろうし。
そう思い私は梨雄さんに「もうそろそろ時間、ですよね。」
そういった。
すると梨雄さんは「そうだね。ねぇみおちゃん。」
私は「なんですか?」
と返すと梨雄さんは「あのさ、俺さ.....その」
息詰まる。
「?」
私は疑問で返す。
「す....スッゴく楽しかった。今日は。ありがと。」
その言葉をいう梨雄さんはすこし緊張していたように思えたがそんな緊張する内容でもない。私は
「私もです。また遊びに行きましょうね。次はしっかり待ち合わせ場所確認しましょう!」
そうかえした。
それから梨雄さんは駅まで送ってくれて。
「またね」と声をかけてくれた。
私は「はい。」
そうかえしその日はそのまま別れた。
梨雄さんのあの緊張した姿はどうしてなのだろうか。気になったが特に体調不良というわけでもなさそうだった。
私はそのまま家に帰るなり疲れて寝てしまい、晩御飯も食べず、眠りについた。
とても楽しかったなという思い出と。