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いつもの電車

第5章 4章 いつもと違う私たち


それからしばらくショッピングモールをまわった。

雑貨屋さんに行ったりCDショップをみたり。

けれどいっぱいあるお店の中で私たちが一番長居したのは本屋さんだった。

梨雄さんと何となく立ち寄ったショッピングモールのなかでも一番大きなお店の本屋さんには本だけではなく文房具や本関連の雑貨なども置かれていた。

いろいろなコーナーをみて一番最後に行き着いたのは文房具コーナーだった。

もうそろそろ新しいシャーペンが欲しいなと思っていたところでついでに買っていこう。そう思い、いろんなペンを持ってみていた。しばらく見ていると横で同じようにペンを探していた梨雄さんが「これ使いやすいよ」そういって一本のペンを私に手渡した。

そのペンは細身のシャーペンでとっても持ちやすいペンだった。

私は梨雄さんに「梨雄さん、このペン持ってるんですか?」そう聞くと梨雄さんが「持ってたんだけどどっかで落としちゃってもうないんだよね」そういいながらあははと笑った。

私はさっきご飯をおごってもらったお礼になるかわからないがこのペンをプレゼントしよう、そう思ったと同時に自分も欲しくなり梨雄さんにばれないようにそのペンの白と黒を持って「私レジ行ってきますね」と声をかけた。
梨雄さんは「わかったよ、俺店の前のベンチにいるから」

そういった。


しばらくして私はレジを済ませベンチで待つ梨雄さんの元にむかった。

「お待たせしました。」

そう声をかけると梨雄さんは

「すこし疲れたよね、横座りなよ。」
といって自分の座っている横をポンポンと叩いた。
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