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いつもの電車

第4章 3章 あなたとの時間



「もしよかったら夏休み少し会えない?忙しいかな?」

しばらく考えているとそう聞こえてきた。

もちろん忙しくなんてない。むしろ暇しているし勉強も暇つぶしのようなものだ。

それに夏休みずっと会えないのが少し嫌だななんて考えていたと相手に夏休み中に会えるのだから私としては飛んで喜びたいくらいにはうれしい。

「はい、全然会えますよ。忙しくなんてないです。いつ、あいてますか?」

なんて返していた。

返し方間違ってないよね?
大丈夫だよね?

そんなことを考えながら。

結局話はとんとん拍子に進み夏休みの一週目の日曜に会うことになった。

連絡手段どうしようかと考えていると

「これ、俺の連絡先。なにかあったらここに連絡して」

と連絡先の書かれたノートの切れ端をもらった。

私も連絡先を渡そうと思ったがあいにく私の降りる駅だった。

なので私は「あとで連絡します!」

と返した。

私はその駅からの帰り道、連絡先をもらえたことがすごくうれしくていつもなら行かないコンビニにいって、イチゴのカップアイスを買って帰った。


それから数時間後。私は自宅で携帯を握りしめ、梨雄さんにメールを送信しようとしていた。

一瞬電話も考えたが時間は午後10時。

人によっては寝ている時間だ。

迷惑になるのは嫌なので私はメールを打とうとしていた。

が、メールアドレスのしたに某チャットアプリのIDだと思われるものを見つけた。

メールよりこっちの方が気軽なのでは?

そう思い私はそのアプリを起動した。

検索をかけるとそこには

工藤

という名前のユーザーが出てきた。工藤は梨雄さんの苗字だ。

私はそのユーザーを追加すると共にいい損ねた電話番号とメールアドレス、それから誰と思われたら嫌なので名前と挨拶のような文面を打って送信した。

すぐに返信は返ってこないだろう。

そう思い私は携帯に充電器挿してライトスタンドに携帯を置き、ベッドに寝転がり眠りについた。
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