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いつもの電車

第4章 3章 あなたとの時間


梨雄Side

俺はみおちゃんに連絡先を渡してからずっとそわそわしていた。

いつ連絡がくるだろうか。

そもそも連絡はくれるのか。

飯食ってる間も考えていて母に

「ご飯食べてるときくらい携帯触るのやめなさい」

とまで言われた。

俺は大人しく携帯を手から離して、飯を食った。


そのあと

いま忙しいんだろうな。

そう考え、風呂に入ることにした。

誠にみおちゃんのことが好きなんじゃないかとか言われてからもう数ヶ月がたつ。

最近やっと好きなんじゃないかと自覚してきた。

けど向こうはおそらく俺のことを知り合いあるいは良くてお友達としか思ってないだろう。

その歯がゆさにいっそこのと好きだといってしまいたい。

けどまだ、確証がない。

そんな無責任に言ってはいけないと思う。

誠は

「付き合ってみたらわかるかもな」

なんていっていたがそんな軽い話じゃない。

よって、そんな無責任なことできない。

いろんなところから考えれば俺は決断力にかけているのかもしれない。

優柔不断なのかもしれない。

いわゆるへたれとかいうジャンルなのかしれない。

今まで女の子と付き合ったことは何度かあったがここまで悩まなかったし、告白されたときは軽くいいよ、なんて返していた。

あの時は生まれなかった感情だ。

いろいろ考えていると長風呂になっていて指はすっかりふやけてしわしわになっている。

もうそろそろあがるか。

風呂からあがり自室に戻ると携帯が点滅していた。

チャットが二件きていた。

一件目のウィンドーには誠という名前。

いつも来るから見慣れている。

内容は

「あの子、誘えたか?」

とかいう内容だった。

俺は

「誘えた、あの子の降りる駅だったし連絡先書いた紙渡した」

そう返信したあともう一件の方を見た。

そこには岬澪が追加しましたとかいてあり、
チャット画面にはみおちゃんの電話番号とメールアドレスらしきもの。それから名前をひらがなでかいてあり、

「先ほどはありがとうございました。」
と書いてあった。

律儀だなと思い俺は

「こっちこそメッセージありがと。また明日ね」

そう返した。
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