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いつもの電車

第15章 14章 短い時間で。


梨雄Side


澪の留学が決まり、俺は前より彼女にメールや電話をする機会が増えた。



会いたいときに会いたいと言えるようにもなった。



こんなことがないとしたいこと正直に言えないなんて情けない男だと思う。



いろいろ考えながら教室でぼーっとしてると頭部に衝撃が走った。


パスッ


本で叩かれたような音がなる。


後ろを振り返るとそこには桐崎と矢上がいた。


桐崎の手には薄い教科書がある。


俺のことをそれで軽く叩いたのはこいつだ。


桐崎は俺に「岬ちゃんとはうまくやってる?」そういう。


こいつらはこれを聞くためにわざわざうちの教室に来たのだろうか。


俺は「うまくやってるけど...まぁ、うん」そういった。


すると「なんだよ、その歯切れの悪い返事」と矢上はいう。



「ちょっとな。トラブルじゃないけど、良くないことが起きた。」

俺はすこし顔を生む向けてそういった。



すると桐崎は何も俺に聞かず、「ま、がんばれよ。困難の先には幸せがあるからな!!」そういった。


いつもはただただうるさい奴だがたまにはいいこというなと思った。
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