第5章 5
が、そんな甘い思いはすぐに消えた
朱音が何かに怯えている
朱音が自分の口で言ってくれるまで待とうとしたが、これ以上今のままで放ってはおけないので聞くことにした
「…朱音、ちょっとこっち来い」
お風呂から上がったばかりの朱音を呼び出す
俺は先に入らせてもらっていたため、朱音と同じ匂いがしていた
危うく欲情しそうになるが、今はその時ではない
…というかまだ付き合っていないんだから手は出しちゃいけない
自分に言い聞かせていると朱音が隣に座った
『どうしたの?あ、デザート欲しいの?プリンならあるけ…』
「デザートは今はいらねェ。それよりも…何かあったか?」
『…え?』
朱音が動揺したのが分かった
「いきなり俺を呼んだのも、それが原因なんじゃねェの?」
暫く黙ってた朱音が、俺に抱き着いてきた
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