第5章 5
銀八side
今日も遅くまで仕事をする
ったくババアのヤロー、俺の定時を何だと思ってるんだ
いちご牛乳に手を伸ばそうとしたとき、国語準備室の扉が勢いよく開いた
『あっ、良かった…先生まだいた』
そこには俺の一番大事な朱音の姿があった
「…どーした?こんな時間に」
冷静を装って朱音に尋ねる
『あ、えっとね、先生もう仕事終わる?』
「仕事ォ?あと1時間はかかるんじゃねェの?」
『分かった。あのね、明日って学校お休みでしょ?』
今日は金曜
確かに明日は土曜で休みだし、俺も宿直ではないから休みだが…
「ん、ああ」
『それでね…?』
朱音はモジモジしながら必死に言葉を繋ごうとしている
…何アレ
反則じゃね?
あんな可愛い生物今まで見たことないんだけどォ!?
『えっと…よし!先生!』
「はいィィ!!」
朱音の大きな声にビックリしてしまって俺も大声を出しちまった
『今晩、泊まりに来ませんか?』
え?
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