第4章 4
神楽と話そうと思ったらチャイム音と共に銀八先生が気だるそうに入ってきた
また昼休みにと約束して席に座る
晋助はまだ来ていないようだ
「えー、今日はまだ高杉が来てねェから今のうちに言っておく。てめーらはアイツの唯一のダチ公だ。今はあんなんだけどよ、高杉のこと信じてやってくれねェか」
先生が珍しく真面目なトーンで話す
「…んなこと言ってもよ、理由を教えてくれよ。何でアイツはいきなりあんなふうになったのかをよ。そうじゃなきゃ納得できねェな。俺達も、朱音も」
トシも真面目に返す
それよりも、やっぱりトシもみんなもあたしと晋助のこと、気にしてたんだ
『…あたしは大丈夫。晋助のこと、信じるから。ありがとう、トシ』
トシに笑いかけるとバツが悪そうに"おう"とだけ短く返事をしてくれた
銀八先生も安心したのか、いつと変わらない調子で授業を始めた
そして、晋助は昼休みまで学校に来なかった
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