第4章 4
帰り道、暗くなるには早い時間だった
総悟があたしの家に来たいと言ったので、今は家にいる
『総悟ー、飲み物ジュースでいい?』
「構いやせん」
ジュースとお菓子を総悟の元へ運ぶ
『…えっと、あたしの顔に何かついてる?』
総悟はそれほどまでにあたしをずっと見ていた
「…朱音って可愛いですねィ」
『…はい?』
「おまけに優しくて気が利いて料理も出来て…』
総悟がおかしい
『ー!?』
総悟の隣に座っていたあたしの肩に重みを感じたと思えば、肩には総悟の頭が乗っていた
角度的に顔は見えない
『そそそそ総悟!?何やって…』
「いい匂いでさァ。安心する…俺、朱音を好きになれば良かったんでィ」
やっぱり神楽と何かあったんだ
あたしは総悟の頭を撫でる
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