第3章 3
神楽side
サドが怒鳴った
私が何かしただろうか
アイツが怒ったのは、私がサドと朱音についての疑問を投げたとき
それだけ
…ムカつく
そしていきなりサドと朱音が出ていったかと思えば、暫くするとサドが一人で帰ってきた
それから今、私を連れ出してここにいる
ムカつく
そう思っていたけど、今のサドの顔を見ると喧嘩を売る気が削がれた
あまりにも真剣で
悲しそうな顔をしていたから
それからサドは謝ってきた
どうやら朱音とは何もないらしい
けど、どうしてそれを私に言うのだろうか
「チャイナ。俺が好きなのは…女として好きなのは…」
「あれ?総悟と神楽?どうしたんだよ、こんなところで」
サドの言葉は、葉によって遮られた
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