第3章 3
「チャイナ!!」
勢い良く扉を開けると、嫌でも視線が集まってしまう
それでも関係ない
「…何アルか?」
「…ちょっと来い」
チャイナは黙って着いてきてくれた
人気のない離れの校舎まで黙って二人で歩く
「…さっきは悪かった」
「…べ、別に気にしてないアル」
いつもとは違う俺達の雰囲気に緊張する
…今なら言えるんじゃないか、俺のこの気持ちを
「チャイナ。俺の話、聞いてもらえやせんか?」
チャイナは黙って頷く
「…俺は朱音のことは確かに好きだ。だがそれは友達としてなんでィ」
「…勘違いして、勝手に決めつけて悪かったアル」
バツが悪そうに下を向くチャイナ
「チャイナ。俺が好きなのは…女として好きなのは…」
「あれ?総悟と神楽?どうしたんだよ、こんなところで」
俺の言葉を遮って現れたのは
葉だった
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