第2章 2
高杉side
クソッ…
イライラしやがる
あのヤローと…
神威のヤローに会ってから俺は朱音と関わることをやめた
あいつは俺に少なからず興味を持っている
自分と対峙できるだけの力を持っている俺に
だから俺と関わって危険な目にさらすわけにはいかない
そして
"朱音は俺のものだ。渡さないよ"
神威が放ったこの言葉の意味がどうしても分からなかった
分かりたくなかっただけかもしれない
しかし俺が朱音から離れた理由はこれだけではない
苛立ちをぶつけるようにソファーにどっかりと座る
するとインターフォンが鳴った
出る気に無かった俺は無視をしていたが、あまりにもしつこく鳴るモンだから仕方なく玄関に向かった
ドアを開けると
一番会いたくて会いたくなかった
朱音がいた
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